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ここひろブログ

私たちは東京都青梅市、羽村市で在宅介護を中心とした介護サービスを展開しています。また、地域で暮らし続けることができる社会を目指し、グループホームや小規模多機能型居宅介護、そして一般家事代行などを手がけています。
<地域ケアサポートステーション ここひろ青梅>
訪問介護・居宅介護支援・福祉用具販売・貸与
<ライフサポートステーション ここかじ>
一般家事代行
<地域ケアサポート館 福わ家(ふくわうち)>
小規模多機能型居宅介護
認知症対応型共同生活介護(グループホーム)
<地域ケアサポート館 福ら笑(ふらわー)>
小規模多機能型居宅介護
認知症対応型共同生活介護(グループホーム)
スタッフ体験談 〜痛みを体験したからわかること〜
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    普段は、事業所の様子や取り組みを紹介させていただいていましたが、今回は違いわが社で働く病気に負けず生きている証を残すことを決め一日一日を歩んでいるスタッフの体験談をご紹介させていただきます。

     

     

    『 このような痛みの経験はありませんか?

    例えば、転んでできた擦り傷や包丁で切った切り傷。傷ができた後水で洗い流す時の痛みは誰もが数回は経験したことがあるのではないでしょうか。

    私にも経験がありました。そんな私の近況を書きたいと思います。

    私は、皮膚移植をしました。

    左足の膝から太ももの付け根までの皮膚を一度皮下組織から切り離し、体の他の部分に移植するのです。

    手術した部位や移植した場所は、管理されているのであまり痛みは感じないのですが移植に使われた左足の膝から太ももの付け根までの広範囲がヒリヒリと絶え間なく痛い日が続きました。術後1週間目主治医から「シャワー浴びて良いですよ」と。私は”やった〜久しぶりにシャワーを浴びれる…と喜びました。喜びも束の間…主治医の二言目は、「太もものガーゼはいで石鹸で洗い流してね」私は、”かさぶたもできおらず血がタラタラと垂れている太ももを石鹸で洗う!?…何言ってるの?この人たち”と心の中で叫んでいました。追い打ちをかけるようにもう一人の先生が「今日から毎日やで、その後治療するで」と…看護師さん達だけが状況を把握しているので可哀想に…という目で私を見ているのです。

    重い気持ちでいざシャワールームへ…

    太ももを石鹸で洗う、痛いんだろうな…と想像していましたが、その痛みは想像以上でした。

    看護師さんが行う一つ一つの動作に泣き叫んでいました。あまりの痛さに自分がどこにいて、何をしているのかわからなくなり、気づいたときはベッドの上でした。

    次の日はこの痛みを”忘れない”。他の人と共有し体験したことを誰かのために活かしていかなければ…という思いで太もものキズを携帯で撮影しアルバムに残しました。

    目で見てわかる傷(表面)と目では見えない心の痛み(内面)を私は体験しました。

    人は傷や痛みを持って生きている、そんな傷や痛みを体験した私だからできる寄り添い方をみつけました。』

     

     

     

    ※病院の面会室にて井上さんとにっこり笑顔でパシャリ

    | 心のひろば | - | 20:42 | comments(0) | - |
    井上塾:第一期生  〜仕事の進め方について〜
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      昨年10月”井上塾”を開校します!1年は続けたいな〜と代表がなになに〜と思う企画✍をしました。

      テーマは主に〜仕事の進め方について〜 

      井上塾に入校したい人は志望動機を書き、塾長へ!

      集まった申込書は・・・20通弱

       

      入校の申し込みがもらえるかハラハラドキドキしていたのでその数に驚きの塾長Σ(・□・;)

      予想外の申し込みに嬉しさとワークやコミュニケーションがとりやすい最適な人数を考えると希望があった全員の入校を受け入れる事が難しい・・・と悩んでいました。

      1人1人の志望動機を読み込み再び塾開校に向け案を練りなおし全6回半年間で開校すると決めた塾長✍

      第一期生は7名

      昨年11月から始まり、先週一期生が卒業していったので、ネタバレにならない程度の様子、そして井上塾を卒業した7名それぞれの感想をみなさんへご紹介させていただきます(´▽`*)

       

       

      全6回を終え、塾長から1人1人修了書を受け取る

       

       

      〜塾生からの感想〜

      ☆井上塾に参加して、自分自身を色々な方向からみつめなおせたような気がします。

       

      ☆井上塾に通えて本当に良かったです。

      井上塾に通い、初めは自分を変えたい!変わりたい事で頭がいっぱいでした。一緒に勉強している皆さんについていくことも難しく、頭を悩ませることがたくさんありました。しかし、井上塾で色んな事を考え悩み、話し合っていく中で自分が一番逃げていたことに痛感しました。今まで井上塾に通ってやってこられたことが自分の成長のキッカケとして、これからもっと自分を高める為に頑張ると熱意を持ち孤独になろうと思えるようになりました。

       

      ☆私が入塾を希望した動機は、自身の成長を期待し、そのためのヒントがこの塾にあるのではないかと感じたからです。

      結果どうだったかはネタバレになるので控えます。

      唯一言えることとすれば、気楽な気持ちでとりあえず参加してれば良いなんて姿勢ではとても居られない場所だったと言うことです。それだけ塾生皆が本気であの時間と向き合い、共に過ごしたって実感があるからです。たまには本気で自分自身と向き合ってみるのも良いもんですね。そんなきっかけを作ってくれた井上塾ありがとうございました。

       

      ☆今回井上塾に参加して、仕事の在り方、人との関わり方を自分で漠然と考えていた物を整理でき、確信を持って前に進めるようになったと思います。深く考えて、仕事をしている井上さんを垣間見れてそれまた良かったです。

       

      ☆井上塾に参加させていただき、私は至って真剣に考え、真面目に回答しているのですが、何時もトンチンカンだと言われ、卒業を迎えそれらがどのような意味を持っていたのか少し理解できました。井上さん貴重な時間をありがとうございました。すごく楽しかったです。

       

      ☆『仕事とは』『働くとは』。真の意味に触れる事ができたように思います。また、他塾生のパーソナリティもわかり、今回のこれを受講したことで人生について考えさせられました。

       

      ☆普段とは違う脳の使い方で、毎回知恵熱がでそうでしたが、参加させてもらえてとてもよかったと思います。

       

      再び塾開校になった時はまた皆さんへご紹介させていただきます(´▽`*)

       

       

       

       

      | 心のひろば | - | 12:03 | comments(0) | - |
      2020年5月 井上信太郎より
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        「コロナ」にも負けず

         

        新型コロナウイルスにより皆様の生活に多大な影響を及ぼしておられるのではないかと心配しております。弊社サービスも一部、自粛のご協力をいただいておりご不便をおかけしております。一刻も早くこの不安が取り除かれる日が訪れることを祈念しております。

         

        コロナ戦争とまで言われるこの一大事。いま私たちが考えなくてはいけないのは何なのでしょう。

        この新型コロナウイルスは生物*1として非常に優秀で、それほど強い毒性を持たず知らず知らずのうちに人の体の中で増殖を繰り返し、あっという間に世界中に広めることに成功しました。成功とは不謹慎な言い方ですが、この地球上に存在する何らかの生物と思えば優秀であることは間違いないでしょう。地球上には様々な生物が存在するのだけれど、その頂点に立つ人間はあらゆる生物体系をコントロールしてきたので、この度コントロールしきれなかった新型コロナウイルスに慌てふためいてしまったのではないでしょうか。あらためて思うことはやはり人間はこの地球に生かされているということ。人間が強いかウイルスが強いか、それを戦争と称して闘うことを否定はしませんが、そもそもは地球という環境の中に、私たちが存在させてもらっているということを忘れてはならない気がします。いま、このウイルスによって私たちは思いがけない苦境を強いられています。外出自粛、3密の回避等、これまで経験をしたことのないような境遇ですよね。そんなとき私たちはしばしば、不安なことや不満なことばかりに目が行きがちで、自分は不幸な人間であるという錯覚にまで陥ることだってあります。そんな時僕はある本を思い出すのです。それは「顔ニモマケズ:水野敬也 (著)」です。水野さんが、醜形恐怖という外見への執着に悩まされていた経験から、見た目に傷やアザなどの症状を持つ方たちにインタビューし、問題をどのように克服していったかを学んでいったことを書籍としたものです。登場人物の中島勅人さん、リンパ管腫という左右非対称の顔面を持った方はこう述べられています。

         

        「私はこの症状を完全に受け入れたわけではありません。今でも『どうして自分の顔は左右対称じゃないんだろう』と思うことはあります。でも、ベストコンディションではない状態で、それでも何とか前に進んでいく。すると、いつの間にか進むことに夢中になっていて、顔の問題が消えていることに気付くのです」

         

        また、マラソンという夢中になれるものと出会えた中島さんは東京マラソンに参加した際、次のようにおっしゃられます。

         

        「ベストコンディションではない状況を『与えられた環境』ととらえる。走り続けるために必要なことは、その時その時を受け入れるしか術がなく、どう受け入れようかを考える過程で夢中になってゆく。環境のせいにして、自分で負けたレースを積み重ねて気づいたこと。根性も、気合もいらない。素直に走るだけ」

         

        人は見た目の印象が8割にも及ぶとまで言われていて、見た目にインパクトのある中島さんは子供のころから深く傷つきながらの人生ではあったけれど、もマラソンという夢中になれるものと出会い、生きていく術を見つけることができました。

        新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が下された今、まさにベストとは言えないコンディションではあるけれど、いろいろなことに不満を持ったり傷つくよりも、あの明石家さんまさんが言ったように「生きてるだけでまるもうけ!」のような精神でこの苦境を乗り越えていくのも一つの手ではないでしょうか。

         

        医療介護業界において、緊迫した状況が報じられております。弊社スタッフも大きな動揺の中にありますが、目の前の利用者のために逃げずに真摯に向き合っている姿が見られます。一人一人のスタッフが地域生活支援の担い手であるということへの自覚が芽生えているようで、とても心強いです。また、ご家族並びに関係者の皆様より数々のねぎらいを頂戴し深く感謝いたします。

         

        *1ウイルスは、「それ自身が十分な代謝系をもたないため、宿主細胞がなくては自立増殖することができない」ため、生物か非生物かについて主張が分かれている。

        | 心のひろば | 井上信太郎より | 13:04 | comments(0) | - |
        2020年4月 井上信太郎より
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          原点回帰 タケルさん(仮名)と 最終回

          ※実際の出来事をそのまま書きましたので少々ショッキングな表現があります。

           

          それは僕が特別養護老人ホームの日勤者としていつも通り今日も頑張ろう!と気を引き締めている最中のことだった。向こうの方から厳かな朝にはなんとも似つかわしくない、叫び声のような声が聞こえてくる。耳を傾けると「しんたろうさーん、タケルさんが倒れてる!」と言っている。慌ててタケルさんの居室に駆け付けるが、タケルさんはベッドの横の床に伏せた状態、すでに人としての「生」を感じない、その姿は瞬間的にもう何をしても無駄だということを理解させるものでした。だけどあまりに突然の出来事過ぎて僕の気持ちがそれを受け入れようとしない。横たわるタケルさんの姿勢を正し、人生で2度目の心肺蘇生を施しました。ありったけの気持ちで「どうか戻ってきてほしい」「生き返れ!」と声をかけるのだけれど、そんな呼びかけには当然のごとくタケルさんは答えてくれない。だんだんと悔しさがこみ上げてくる。やっと一緒に外出することが出来るのに、あんなに喜び合ったのに、なんで一度も叶えさせてくれなかったのか...と。間もなくして医療者が到着し、僕の整理のつかない感情をよそに、あっけなく死亡の確認が行われてしまった。時が止まったかのように呆然と立ち尽くす僕。だけれどその横では今後の対応という事務的な話し合いがあり、フロアリーダーとしては当然その話の流れについていかなくてはならないわけですが、僕の心はひどく乱れ、まともに話し合いに参加することができそうもない。そしてなんと僕は、その話し合いの場を捨てて施設内の宿直室に逃げ、閉じこもってしまったのです。

          「コーヒーを自宅で飲みたい」こんな当たり前のことを実現できないのはなぜか、誰の問題なのか。僕に別れも告げずに急に逝ってしまったタケルさんのせい?いや、タケルさんは被害者に過ぎない。ではすぐに実現させてくれなかった上司が悪いのか、いや、そもそもタケルさんから相談を受けたのは僕であって上司ではない。快く手放しで許可をしてくれたわけではないが、しつこい僕に付き合ってくれた。結果、僕のような若造を信じ、事業所のリスクを承知の上でともにチャレンジしようとしてくれたのだ。電気もつけない宿直室の中であれこれやり場のない後悔を抱えて悶々とする中で、僕はあることに気が付いてしまったのです。それは「すべての責任は僕にある」ということを。

          介護は人の人生に寄り添う仕事、だからこそ楽しいのだと思っていたし、そのことを大切にしたいと思い続けてきた。だけどたくさんの人に寄り添っていると「一人の人として観る」ことの大切さを忘れてしまう。僕にとってタケルさんは、当時担当する入居者「50人の中の一人」に過ぎなかった。この考え方こそが、僕が犯してしまった罪。「50人の中の一人」となれば、やることは50通りのニーズに優先順位をつけること。タケルさんの「コーヒーを自宅で飲みたい」ということで言えば、当時の僕は日々ルーティーン業務をこなすことでいっぱいいっぱいだったから、優先順位の低いコーヒーの件は後回しで、自分の気持ちに余裕があるときだけ上司や同僚にアプローチしていた。だから無駄に時間を浪費し、約半年もの期間をかけてしまうこととなったのだ。そして迎えた突然の別れ。人の命は永遠ではないんだ、元気そうに見えても別れは突然にやってくる。先日の志村けんさんとの別れも、とても辛く国民が泣いた日だった。誰もが、まだお若いのにとか病気を恨んだりするが、命の期限など誰にもわからない、そしてその期日は突然に訪れるものだ。本人の望む支援に優先順位などをつけ、後回しな日々をおくっていたら、目の前の大切な人はある日あっという間に逝ってしまわれる。命を大切にするということの意味は、「今」を大切にすること。これらはタケルさんが自分の命を犠牲にして僕に教えてくれたことです。

          僕にとっての原点回帰、それはタケルさんの夢に自分の夢を重ね、「コーヒーを自宅で飲みたい」の実現に向けて頑張った姿ではなく、実は突然訪れたタケルさんとの別れの日、あの暗い宿直室の中で自分の介護職としての専門性を鏡に映し、自分自身を顧みたところにあるのです。タケルさんごめんね、「コーヒーを自宅で飲みたい」この願いを実現できなかったのはぼくの真剣さが足りず、すぐに行動しなかったからです。最終回にもかかわらずこんな悶々とした独りよがりな締めで大変恐縮です。でも、僕が意外とネガティブで挫折が多かったせいか、わが社の愛するスタッフたちはすこぶる元気。一つ一つの命に対して精いっぱいの愛で「今」何ができるかを考えてくれています。あの名言が思い浮かびます、個人的にはぼくの方が先?(笑)だと思っているのだけれど。そう、『いつやるか? 「今」でしょう!』

          | 心のひろば | 井上信太郎より | 13:53 | comments(0) | - |
          グループホーム第三者評価フィードバック
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            〜フィードバックに参加したスタッフの感想〜

             

            ☆福わ家の高位・低位評価、家族からの評価も聞くことが出来た。

            また、リーダー層と一般層の意識、認識のギャップがあることも分かった。

            私自身どういう意識で取り組んでいるのか聞いてくれたり、私からの質疑にも丁寧に答えて頂けた。

            高位評価の維持、低位評価は少しでも向上できるよう意識を高く前向きに取り組んでいこうと改めて思った

             

            ☆実際やっていても問われている言葉の内容であることを知らないスタッフもいた。

            リーダーとしても、伝える方法の工夫をしながら今後も継続して教えていく必要がある

             

            ☆普段から普通だと思ってたことが、第三者からみると普通ではなかったり違和感を感じたりとおかしなことでも感覚がズレると当たり前になってしまう恐さを感じました。

            ご家族の方からの意見で”スタッフの成長が著しい…”とお褒めの言葉を頂き素直に嬉しかった。

            しかし、舞い上がってばかりではなく、もっともっと質を良くする為に頑張っていきたいと思います!!

             

             

             

            第三者評価とは・・・

            第三者の目からみた評価結果を幅広く利用者や事業者に公表することにより、利用者に対する情報提供を行うとともに、サービスの質の向上に向けた事業者の取り組みを促すことで、利用者本位の福祉の実現を目指すものです。

            ☆「利用者のサービス選択」及び「事業の透明性の確保」の為の情報提供

            ☆事業者のサービスの質の向上に向けた取り組みの支援

             

            | 心のひろば | - | 16:18 | comments(0) | - |
            リニューアルオープンしました!
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              昨年9月20日より小規模多機能ホームの内装改修工事を行っておりました。

              改修によって、木の温もりを感じる空間と耐震補強を兼ね備えた居心地のよい空間を作り上げる事が出来ました。

              この環境を活かして小規模多機能型居宅介護ならではのライフサポートの視点をもった地域支援生活をさらに強化し皆様に喜んでいただける支援を提供してまいります。

              どうぞよろしくお願いいたします。

               

               

              ささやかながらこの日はお祝いをさせて頂きました(#^.^#)

               

               

              午後は少しゆったりと・・・

               

               

              | 心のひろば | - | 19:00 | comments(0) | - |
              2020年3月 井上信太郎より
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                原点回帰 タケル(仮名)さんと2


                特別養護老人ホーム(以下特養)で暮らすタケルさんの、「自宅で、自分で淹れたコーヒーを飲みたい」の実現に向けて動き出すことにした僕。タケルさんの自宅は特養からわずか100メートルの距離、住み慣れた街のなかでの移動だから道のりに不安はなさそう。歩行についても日頃杖もつかずにすたすた歩くことができるので段差などに気を付ければ問題はなさそう。しかしそこはやはり施設入居者という肩書がある以上、万が一に備えなくてはならない。何よりも気を付けなければならないことは、タケルさんは心臓に疾患をもっているということ。出先で発作が起こらないとも限らないわけで、やはり誰かの付き添いが必要となる。ではだれが付き添うべきか、そこはやはり僕が付き添えばいい。僕もタケルさんの淹れたコーヒーをタケルさんの自宅で飲むということに興味があったし、タケルさんもきっと僕と飲むことを望んでいるだろう。この仕事は人生に寄り添う仕事、僕がそばにいることで利用者が幸せを感じ、喜んでもらえるならば、それは介護職として本望なのです。そして自分の休みや夜勤明けの時間を利用し、ほかのスタッフにも迷惑をかけないような配慮もすれば実現できるのではないだろうか。そんなことをイメージしながら若干25歳、多分計画は節穴だらけなのだろうけど、タケルさんの喜ぶ顔を目に浮かべ意気揚々と上司に相談しました。

                しかし結果はあえなく却下。口々に「何かあったらどうするの?だれが責任を取るの?」と。まして職員のプライベートな時間を利用するなど言語道断であり不謹慎、まるで僕がタケルさんをたぶらかしたのではないか、などの疑問まで持たれる始末。計画の立て方やプレゼンがしょぼかったのは事実だけど、自分が何か悪いことでもしたかのような気持ちになったことはとても辛くて、すっかり仕事のモティベーションが下がってしまいました。

                この「何かあったらどうするの?」という言葉、なにか脅し文句のよう。なにが起こるかすべてのリスクを考えなさい、そしてその対策についても考えなさいと言われているのと同じ。人生なんて誰も予想できない素敵なことだらけなのに、素敵さには目もくれず、リスクにばかり目がいってしまう。使い方によっては思考の幅を著しく狭めてしまい、豊かで自由な発想をできにくくさせてしまうのです。こんな脅迫めいた言葉をかけ続けられる人はとてもかわいそう。場合によっては新しい発想をしなくなったり、頭でなにか考えることをせずにマニュアルばかりを読み漁るようにさえなってしまう。今の世の中がそんな感じにも見えているのは僕だけだろうか。

                ちなみに私たちの事業所の仲間たちは元気いっぱい。古い文化にとらわれず、常に柔軟な発想と多様な価値観を認め補い合いながら、新しいことにチャレンジしよう!少なくとも私はいつもそのように言っている、はず。

                話を元に戻しますが、いろいろなことにチャレンジできなくなることをとても恐れていた僕、タケルさんの「自宅でコーヒーを飲みたい」の実現も決して諦めなかったのです。粘り強く上司に問いかけ、同じ価値を共有できる仲間を募り、地道に理解者を増やしていきました。その努力が功を奏し約半年もの月日をかけ、ようやっと実現の許可を取り付けることができたのです。

                タケルさんと互いの努力を喜び合い、あきらめない気持ちが大事だね!と手を握り合ったあの日、忘れない。。。

                そしてついに私の今の活動の原点となる、とてもつらいあの日を迎えることになります。タケルさんと喜びあったその1週間後のことです。「コーヒーを自宅で飲みたい」と言ったタケルさんの夢は、一度も実現されることなく、ある朝タケルさんは急に天国へ逝ってしまわれたのです。


                次回最終回へとつづく

                | 心のひろば | 井上信太郎より | 11:54 | comments(0) | - |
                有限会社 心のひろば  創立20周年記念式典
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                  2000年2月22日に有限会社心のひろばが設立され、たくさんの人達のおかげで今日20周年を迎えることができ感謝の気持ちでいっぱいです。

                   

                  ”創立20周年記念式典”を午前の部・午後の部と2回に分け行いました。

                   

                  午前の部は、羽村市にある”地域ケアサポート福ら笑”を中心に開催。

                  福ら笑スタッフから心のひろば創立20周年記念品として”植樹:柿の木(大秋)”が代表井上へわたされました。

                   

                   

                  午後の部は、青梅市にある”地域ケアサポート館福わ家”で開催。

                  満席になったので2階ベランダからも式典に参加( *´艸`)

                  手を振りお祝いの言葉のシャワーを代表へ届けていました〜。

                   

                   

                   

                   

                  代表から、「心のひろば20年の歩み」とおこなってきたこと、そしてこれからやらなくてはならないことの話がありました。

                   

                  全ての人の「在宅で生活したい」という想いを完全に実現する!

                  全ての職員が、経営者であり責任ある言動をもって、地域生活支援の担い手となる。このDNAを大切にして今後も精進していきたいと思います。

                  今後とも有限会社 心のひろばをよろしくお願いいたします。

                   

                  | 心のひろば | - | 17:00 | comments(0) | - |
                  鬼わ〜外! 福わ〜家!!
                  0

                    「春がきたね〜」

                    「えっ??!春?今日はとっても寒かったよ〜まだ春じゃないわよ・・・」と、

                    利用者さん同士の会話

                    お二人から話をよーく伺ってみると・・・

                    お1人は暦の”立春”の話題をニュースをみて・もう一人の方この寒さを体感した気持ちを・・・(´▽`*)w

                     

                    大寒を調べてわかったこと!実は一年で一番平均気温が低いのは2月の始めまさに”今”だそうです!!

                     

                    寒さに負けず、風邪にも負けず丈夫な体作りをしていきたいところです☺

                     

                    さて、先日は”節分”ということで福わ家でも豆まきをして節分メニューの昼ご飯を楽しみました🥢

                     

                     

                     

                     

                    そして、地域の保育園児の所へ鬼と福を連れ行ってきました〜!

                    「キャー鬼だー」元気に逃げ回る子供たちを見たご利用者さん喜んではいけない気になりながらも顔はニッコニコ。

                    笑顔や笑い声がたくさんきかれた時間となりました。

                    帰りに園児たちからサプライズプレゼント🎁

                    じーちゃん、ばーちゃんとっても大喜び(^^♪

                     

                     

                    「来年もまた来るからね〜」と園児に挨拶♡

                     

                    可愛いプレゼントありがとうございました(#^.^#)

                     

                     

                     

                    | 心のひろば | 地域ケアサポート館 福わ家 | 18:18 | comments(0) | - |
                    2020年2月 井上信太郎より
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                      原点回帰 タケル(仮名)さんと

                       

                       これまでたくさんおじいさんおばあさんとの出会いがあり、そして別れがあった。

                      中でも現在福祉の仕事に携わるうえでの責任感と、使命感を感じさせてくれたのが、タケルさんとの出会いでした。

                      それは私がまだ26歳、特別養護老人ホーム(以下特養)で副主任として働いていた時のこと。

                      タケルさんは今の要介護認定でいえば要支援1程度の状態で、かつ精神面での自立度も高く、自分自身の意見をはっきりと発言することが出来る人でした。

                      周囲の説得なのか、ユートピア伝説を信じてしまったのか、入所理由がよくわからない謎の入所となった。

                      そんなタケルさんは入所1ヶ月もたつと特養という環境に次第と不満を抱くようになり、「退所したい」と口にすることとなります。

                      タケルさんの状況から言えば当然の訴えなのだけど、いまさら...。

                      入所の決断を誤りであったと悔やむタケルさん、当時フロアリーダーである私に毎日のように辛い表情で訴えかけてくるのです。

                      しかし時代は措置制度下、そうそう簡単に入所も退所もできません。

                      僕がしたことはなかなか難しいねぇとお茶を濁すような会話だけ、あまりに僕たち職員の態度がつれないため、さすがのタケルさんも退去は叶わないのだという現実を受け入ざるを得なくなっていきます。

                      当初の元気もりもりで、はきはきとした表情は曇りがちとなり、施設という環境に慣れようしているかのようにすら見えました。

                      自分でできることまでスタッフに頼むようになるなど、スタッフに依存してしまっている?という状態になりかけたタケルさんですが、ある一つのことを私に懇願するときだけはかつての意気揚々とはきはきした姿を見せてくれるのです。

                      それは「自宅で、自分で淹れたコーヒーを飲みたい」というもの。

                      今の私の事業所であれば簡単に実現できる望み。

                      だけど、措置制度下においてはいったん入所させた人を一時帰宅させるなどの前例もなく、高いハードルとなって立ちはだかります。

                      私自身に置き換えて考えると、自宅で淹れたコーヒーを飲むなどということはあまりにも当たり前の話。

                      あえて人に懇願してまで実現させたいと願うようなことではない。しかし私の職場においてはそんな当たり前と思えるようなことですら、実現することができない。

                      私は一人の介護職として、介護とは何か?支援とは何か?個別援助計画や自立支援とは、だれのために、何のためにあるのか?と悩みを持つ日々となり、だんだんと自分の仕事に自信が持てなくなってしまうのです。

                      このままではいけない、そんな情けない自分でいるのは嫌だし、何より僕は曇りがちな表情のタケルさんより、「コーヒーを飲みたい!と言っているタケルさんのほうが断然好き。

                      もしもこの言葉すらタケルさんから出なくなったとしたら、タケルさんも僕自身もきっと納得のいかない未来になってしまうのではなかろうか。

                      そんなことが怖くなってしまったのです。

                      そして僕は一念発起し、「自宅で、自分で淹れたコーヒーを飲みたい」この言葉の実現に向けて動き出すこととしたのです。

                      以下次号へ

                      | 心のひろば | 井上信太郎より | 14:26 | comments(0) | - |
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