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ここひろブログ

私たちは東京都青梅市、羽村市で在宅介護を中心とした介護サービスを展開しています。また、地域で暮らし続けることができる社会を目指し、グループホームや小規模多機能型居宅介護、そして一般家事代行などを手がけています。
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2019年8月 井上信太郎より
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    認知症の世界

     

    認知症をもつと「お風呂に入りたがらないAさん」などと呼ばれることがあります。私が介護の仕事に就いた30年前のことを思い出してみると、ぼけている人はおかしなことを言うものであり、入浴拒否があって当然。だけど介護職としては何とか入ってもらわないと困るので、「衣服が汚れているので匂いますよ!」と説得したり、「ちょっとお出かけしましょう!」と嘘の誘いをするなどして、半ば強引にAさんにはお風呂に入っていました。ご本人の声に耳を傾けるどころか”面倒な人”として扱われ、ケアが流れ作業的に右から左へと済まされていたように記憶しています。このように、かつて認知症の人はおかしな行動やおかしな言動のある人と思われてきたのです。そのようなことから当時は『ぼけ老人』という言葉が使われたり、『痴呆』という言葉が使われてきました。痴呆とは愚かな人という意味があります。今はその言葉は見直されて『認知症』と呼ぶようになりました。『認知症高齢者』などと呼ばれることもまだありますが、認知症は高齢者だけに限らないため、現在では『認知症の人』と呼ぶことが一般的になっています。間に「の」が入るのと入らないのとではずいぶん印象も違いますね。ここで気を付けたいことは、「認知症」という部分に焦点をあてるのか、それとも「人」に焦点をあてるのかで、私たちのケアの方向性が大きく変わってしまうということです。

     「認知症」の人   or    認知症の「人」

    この左側の認知症という言葉に注目してしまうと、認知症をおかしな症状として捉えがちですが、右側の「人」の部分に焦点があたることによって、その人の生活背景や、性格、本人のこだわりといったところに視点が向くのです。ちなみにヨーロッパでは認知症の人のことを次のように表現します。

     「認知症の世界を体験している人」

    「認知症の世界を体験している人」この認知症の世界とはどのようなものなのでしょう、皆さんも興味や想像力がわいてきませんか?興味を持つことができたら目の前にいる認知症の人にその世界について尋ねてみてください。その際にはゆっくり丁寧に、誠実に、決して馬鹿にしたり訂正したりしないで、その世界は楽しい世界なのかそれとも辛く悲しい世界なのかを直接本人に聞いてみてください。聞き方次第で私たち健常者が経験をしたことのない認知症の世界についてご本人が語ってくれるかもしれません。私もこのようなことを心掛け日ごろから認知症の人とかかわっているのですが、その世界に触れたと思えた時に涙があふれてしまうことがあるんです。恥ずかしいので理由は言いませんが(笑)、ただ一つ思うことは認知症をもたないと経験することのできない世界について、もっともっと深い理解のある社会を目指さなくては!ということです。思っているだけならば誰にもできますね、私たちに求められているのは行動を伴った実績、がんばろう。

    | 心のひろば | 井上信太郎より | 10:17 | comments(0) | trackbacks(0) |
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