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ここひろブログ

私たちは東京都青梅市、羽村市で在宅介護を中心とした介護サービスを展開しています。また、地域で暮らし続けることができる社会を目指し、グループホームや小規模多機能型居宅介護等を手がけています。
<地域ケアサポートステーション ここひろ青梅>
訪問介護・居宅介護支援・福祉用具販売・貸与
<地域ケアサポート館 福わ家(ふくわうち)>
小規模多機能型居宅介護
認知症対応型共同生活介護(グループホーム)
<地域ケアサポート館 福ら笑(ふらわー)>
小規模多機能型居宅介護
認知症対応型共同生活介護(グループホーム)
<maru.+BEANS CAFE>(マルドットプラスビーンズカフェ)
義母(マツエさん)がぼけた 1
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    福岡県北九州育ちの義母(マツエさん)は
    3年ほど前にアルツハイマー型の認知症との診断を受け、
    2年前から北九州市内の施設で生活を送っている。

    先日その九州にいるマツエさんのところに見舞に行ってきた。

    マツエさんと再会するのは1年ぶり。
    残念ながらその時から実の娘の名前は覚えておらず、
    「あんた誰やったかね?」といった調子。
    もちろん今回も全く覚えていないだろうということは承知のうえ、
    そんなことよりも、
    暫く会わないうちに様子が変わってしまっていないか、
    内心不安な気持ちでの訪問だった。

    案の定マツエさんは、1年前には歩けていたのに
    今では車いすの生活となっていた。

    さらに驚いたことは、マツエさんを探そうと
    フロアーを見渡していた時、目の前にいた老婆を、
    私も嫁もそれがマツエさんであるということに
    しばらく気がつけなかったことだ。

    なぜ、目の前の老婆が義母だとわかったかというと、
    私たちを見るなり、
    「何を見よるんね?あたしに何か言いよるん!!あたしゃ知らん、なんもわからん!!あっち行っとき!!!」
    などのけんか口調。
    その話をしている口調や表情に昔のマツエさんの面影を感じたからだ。

    もちろんいつも怒っていた人ではないが、
    しゃべっている姿は確かにマツエさんだった。
    もはや、暫くぶりに会うものとしては
    何となくの面影でしか義母を認識することができなかったのは、
    残念なことだった。


    そんなけんか口調だったマツエさんも、
    昔のなじみの人物の名前や住んでいた場所の話をすると
    表情が変わり、心を開き始る。
    施設のスタッフには決して見せることがないであろう
    私たちのの顔をする。

     

    妻として、母として、一家を支えてきたマツエさん。
    それらの役目を一通りこなし、
    現在ではその古い記憶を失い、
    新しいことを記憶することができない病気を抱え、
    せっかく腹を痛めて40歳過ぎてから
    やっと授かった娘のことすらも記憶の中から消してしまった。


    マツエさんは、今、
    遥か遠い九州の地でその余生を介護の手を借りながら生活している。

     


    僕は思った。マツエさんを東京に連れて帰ろうと。



    井上信太郎

     

    | 心のひろば | 井上信太郎より | 16:23 | comments(0) | trackbacks(0) |
    認知症介護指導者としての使命!
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      私は現在東京都が行っている認知症介護の研修の講師をしています。

      認知症介護指導者となるためには、東京都が行う

      1.東京都認知症介護実践者研修を修了して、
      2.東京都認知症介護リーダー研修を修了し、
      3.東京都認知症介護指導者養成研修を修了することで、
      認知症介護指導者となることができます。

      大切なことは、指導者という肩書きを手に入れるということよりも、
      これまで受けてきた研修をどのように活かした指導者になれるかということだと思います。

      さらに感謝しなくてはならないこともあります。
      都道府県での違いはありますが、
      東京都の場合研修の費用は無料となっているのです。
      私を指導者として養成する為に、
      100万円以上の税金が当てられているのではないかと思います。
      このことにまずは感謝感謝!

      今年の4月の法改正において、これらの研修を修了している人材を確保すれば、
      事業所が加算を取ることができる仕組みができました。

      個人的には加算を取るために指導者を目指す人が増えるのではないかと危惧しています。
      なぜならば、指導者になることの目的が認知症ケアの質の向上を飛び越えて、
      事業所の利益の為になってしまわないかと言う事です。

      せっかくの税金(国民の支援)を受けて獲得した立場です。
      私の責任は大きいと思っており、
      それと同時に期待に応えなくてはならないという使命感の中で
      自分にできる事やその役割とは何なのかを日々模索しております。

      時には間違ったりやりすぎたりして悩むことも多いのですが、
      そんな時は会社の仲間や家族がいつも背中を押してくれます。

      この恵まれた環境の中で、私の果たすべきことを精一杯
      青梅市という地域や、会社の仲間を通じて、
      ひとつひとつ行っていきたいと思います。


      今日は少し熱かった!
      井上信太郎より







       

      | 心のひろば | 井上信太郎より | 14:58 | comments(0) | trackbacks(0) |
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